ベタの病気・死

ベタの病気に備える

ベタは適温・豊富な水量で飼育している限り、比較的病気になりにくい魚だと感じます。しかし、飼育環境の変化や水質の悪化などによって、様々な病気にかかる可能性があります。ここでは、ベタの代表的な病気とその対策、予防法について詳しく解説します。

白点病 白点病は、イクチオフチリウス原虫による感染症で、ベタの体表に白い斑点が現れます。水温を徐々に上げて(30℃程度)原虫の生活環を早めることや、市販の白点病治療薬を使用することで治療できます。

松かさ病(ビロード病) 真菌の一種であるサプロレグニアによる感染症で、体表に綿状の白い塊が現れます。水質の改善と抗真菌薬の使用が効果的です。

鰓腐れ病 細菌感染によって鰓が腐敗する病気です。呼吸困難や食欲不振の症状が見られます。抗生物質を含む薬剤で治療します。

水カビ病 真菌感染によって体表に白い糸状のものが生えます。塩浴や抗真菌薬での治療が有効です。

赤斑病 エロモナス菌による感染症で、体表に赤い斑点が現れます。抗生物質を含む薬剤での治療が必要です。

ヒレ裂け 厳密には病気ではありませんが、ストレスや水質悪化によって起こる症状です。水質改善や塩浴で対処できます。

これらの病気を予防するためには、以下の点に注意が必要です:

適切な水温管理(25-28℃程度)
定期的な水換え(週1-2回、30%程度)
適切なろ過システムの使用
過密飼育の回避
バランスの取れた餌の給餌
ストレス要因の除去(強い照明や振動など)
治療薬としては、「グリーンFリキッド」のような総合的な薬品を常備しておくことをおすすめします。ただし、使用する際は必ず説明書をよく読み、適切な量を使用してください。

また、病気の早期発見・早期治療が重要です。ベタの様子を日々観察し、食欲不振や活動量の低下、体色の変化などの異常が見られた場合は、すぐに対処することが大切です。

治療薬を使用する際は、一度に大量に投与せず、徐々に増やしていくことが重要です。急激な水質変化はベタにさらなるストレスを与え、症状を悪化させる可能性があるためです。

最後に、予防が最大の治療であることを忘れないでください。適切な飼育環境を整え、日々の管理を怠らないことが、ベタを健康に長く飼育するための最も重要なポイントです。

ベタの背びれを小まめにチェックしましょう。

これはベタに限らず、背びれのある魚は元気なときは必ず背びれが立っています。水中で止まっているときに背びれが立っていれば元気で、背びれを畳んだままなのは調子が悪いです。

その際にエサも食べないのは確実に弱っていますので早めに治療を行うのがベストです。

 



ベタの治療方法

まず、水槽内の水温を上げます。30℃が目安です。33℃くらいまで平気です。これには温度調整式のヒーターが必要になります。

細菌が活発に働くのが26℃程度といわれているので、30℃程度にすることで活動を弱めるのが目的です。またベタの体温もその分上がるので免疫力も上がるわけです。

なおベタは高水温に強いです。水温35℃でも全く平気なので心配いりません。

次にグリーンFリキッドを投入しますが、あらかじめ水槽の水を半分程度に減らしておくのも手です。こうすることで治療薬の量も半分に減らせますし、

またベタもエサのある水面までの距離が近くなるので、より楽になると思います。治療薬は徐々に、1時間くらいかけて足すことを推奨します。

 

エサは2,3日与えないのが理想ですが、元気があるようなら少量あげても大丈夫です。

治療期間は3日~7日程度です。経験上、7日経っても回復しない固体はそのまま衰弱死する場合が多いです。

 

ベタが回復したら、治療薬はそのままにして数日待ってから水換えします。通常の水換えと同じ要領で行います。

 

ベタの病気の生還率

ベタは一度調子を落とすと、治療しても生還率はやや低いです。2,30%といったところでしょうか。

それでも、しっかり管理していれば簡単には弱りませんので、普段からの水温・水質管理で健康を維持し、出来るだけ長生きさせてあげましょう。

 

ベタの死

ベタの寿命は、環境や個体差にもよりますがおよそ2,3年程度かと思います。若いベタはとてもキレイなのですが、それから1年から1年半くらいで老います。

具体的には体色も変化し、ヒレはよれよれになります。美しさは徐々に失われていきます。老いたベタも飼育方法は変わりません。

 

死期が近いベタは、水槽の底でジッとしたまま、エサもあまり食べなくなります。そのまま横たわって衰弱死する感じですね。

魚の死骸は、非常に痛むのが早いです。1、2日で水槽の水が腐ってよどんでくるので、死骸は早めに処分しましょう。小指サイズの魚なので自宅の敷地内に埋めるなりしましょう。

しかし都会ではそれも難しいと思います。新聞紙に包んで燃えるゴミとして出すか、トイレに流すのが現実的なところだと思います。

 

ベタは最後まで、大事に飼ってください。

寿命はさほど長くないベタですが、それでも立派なペットです。その寿命が尽きるまで大事に飼ってあげてください。

飼っているベタが死んだ後も、一度水槽をきれいに洗って、また新しいベタを飼うこともできます。この新しいベタとの出会いも、ベタ飼育の楽しみの一つですね。