ベタ用のエサ

ベタには、ベタ専用のエサがあります。

ベタは雑食性の生き物ですので、クチに入るサイズのエサなら比較的なんでも食べます。(極小粒の金魚のエサやメダカのエサなど。)

しかし、栄養価などで考えるとベタ専用のエサが一番良いですね。エサはペットショップやホームセンターのペットコーナーなどで購入できますし、またインターネットでの各種通販サイトでも購入が可能です。

ベタ用のエサのパッケージにはまず必ずベタの写真が載っていますね。安い所なら大体130円程度から購入可能です。

また、同じ商品でもお店によって結構価格に差がありますので、安いお店を覚えておくといいですよ。なお大型のホームセンターなどですと、最も割安に購入できます。逆に小さい熱帯魚店はほぼ定価など、やや割高だったりします。

またエサには必ず賞味期限があります。基本的には未開封なら2,3年もつものが大半ですが、開封後は空気に触れて徐々に劣化していきますので、遅くとも開封したら1年以内には破棄して新しいものと交換しましょう。

これは酸化や湿気等で劣化したエサがベタの健康を損なう恐れがあるからです。できれば開封から半年くらいで買い換えるのが理想的ですね。

上記の理由で、個人で少数の魚を飼育する際には、エサは最も小さいパッケージの商品を選ばれる事をオススメします。こうする事で常に鮮度の高いエサをあげ続けることができます。

メーカーとしては、大容量の商品を買ってくれるほうが利益が大きいので、やたら量の多い商品がありますが、まず使い切れません。

目安としては、ベタを二匹飼育していても1年で5g程度しか消費しません。

 

なお、魚のエサは成分がフィッシュミールや小麦粉、大豆ミールやビタミン類などで構成されていますが、魚の種類によって少々違いがあります。ベタ用にはビール酵母の入ったものが多いようです。


ベタに最も適したエサの種類は何か?

ベタには、粒タイプのエサが最も適しています。

ベタ専用のエサは基本的にどれも粒タイプですが、その中でも極小粒タイプがベストです。これですと小柄な個体やクチの小さい固体も食べることができます。

熱帯魚用のオールマイティタイプとして「フレークタイプ」や「粉状」のものもありますが、管理人が実際にベタに使用してみたところ、食べこぼしてドンドン水槽の底に溜まってしまいました。これは取り除かないといけないですし、全く不向きですね。

またフレークタイプは湿気るのが大変早く、そのぶん腐るのも早いです。変色してきます。

ベタは基本的には水面に浮いた状態のエサしか食べないので、これは無駄になります。なので、ベタには水面に浮く「浮上性」の粒タイプのエサをあげましょう。

 

エサの鮮度を保つ工夫

エサを密封容器に入れたところ

ベタ用のエサの中には、元の容器が密封できない商品もあります。画像はキョーリンの「ひかりベタ」の中身を、100均で買ってきた密封できる袋に入れ替えたところ。こうすることでエサの酸化を防ぎ、鮮度を保つのが目的です。手間を惜しまないのはペット飼育のコツと言えます。

ただ気分的な部分もありますので、元の容器をそのまま使用してもらっても問題はありません。


ベタのエサやりのコツ

ベタはエサを一度にはたくさん食べることができません。胃の小さい「有胃魚」なので、エサは必ず1粒ずつあげましょう。

ベタがエサを噛んで飲み込むのに5秒くらいまってあげるのが理想的です。1粒食べたら5秒待ち、また1粒あげるのをくりかえし、だいたい7,8粒くらいもあげれば量的に充分です。

面倒なので1度に8粒くらいまとめて同時にドバッとあげたいところですが、それをするとベタが1度に全部食べようとしてクチの中に入っているエサを吐き出してしまうことがよくあります。ゆっくり1粒ずつあげるのがコツですね。

 

エサを食べて、クチをモグモグさせているのは、喉の辺りにある歯(咽頭歯)でエサをすりつぶしている状態です。クチをモグモグするのをやめたら「エサを飲み込んだ状態」です。だいたい3秒くらいで飲み込むので、やはり5秒くらいはエサをあげる間を空けるのが理想ですね。

 

また、魚に与えるエサは少なめにするのがコツです。ベタの場合は、毎日あげるなら6粒程度、そして2日に1回あげるなら8粒~10粒くらいがおすすめです。(キョーリンひかりベタの場合)

理想としては、その日に与えるエサの半分の量を午前中に食べさせて、午後になってからもう半分の量をあげると魚の消化器官への負担も少ないです。あまり1度にたくさんの量(10粒など)を食べさせるのは好ましくありません。

 

ちなみにエサを少なくするのは、飼育水の汚れをなるべく少なくするため、そして消化器官への負担を減らす為です。これは他の魚でも同じで、魚の健康を保つための秘訣でもあります。

なおエサが水槽の底に沈むと、ベタはまず食べません。水の汚れの元になりますので、水槽のゴミ取り用の大型スポイトなどで取り除いておきましょう。

 

以前、「エサを生産しているメーカーの推奨する量よりもかなり少ない」という内容の質問メールをいただきましたが、恐らくはメーカーサイドとしては「多めにエサをあげてもらって、ドンドン商品を消費してもらいたい」という思惑があるように感じます。メーカーの推奨する量は正直、多いです。少なめにあげたほうがベタの健康には良いと思います。

 

ベタのエサやりの動画をyoutubeにアップロードしました。だいたいこのくらいの間隔でエサをあげてくださいね。

ちょっと分かりにくいかもですが、だいたい5秒おきに1粒ずつあげています。満腹に近くなると餌に食いつく勢いが落ちてくるのがわかるかと思います。このエサやりもまた、ベタを可愛いと感じる瞬間がありますよ。

 

 

ベタ1匹のエサの年間消費量はどのくらい?

大変小柄なせいもあってか、ベタのオスの場合は、人工エサならだいたい1年間で2g~3g程度です。メスはおよそ倍の5g~6gくらいです。

意外なほど少ないですよね。もちろん毎日多めにあげれば3g以上も可能かもしれませんが、通常はこのくらいの量になります。

そのため、大容量パッケージで売られているようなエサは必要ありません。これはベタを何十匹も飼育しているようなブリーダー向けの商品といえます。

 

ベタにも味覚、嗅覚があります。

ベタにも他の魚とおなじく、水中の匂いや音、エサの味を判別する器官があります。

赤虫は大変よく食べますが、人工エサの場合は味が好まないのか、最初はちょっと食べてくれない場合もありますが、その場合は1日~2日ほど空けてからエサをあげれば食べてくれます。

また、エサが少し離れた所にあっても、やがて水中のエサの匂いに気が付いて食べてくれますよ。

 

当サイトがオススメするエサ

・キョーリン ひかりベタ

ひかりベタ 2g

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(2017/10/22 10:42時点)

現在、市販されている中で最もベタに適したサイズ。1粒の直径が約1,3mmで、容量も2gとベスト。さらに最も安価で流通量も多く、取り扱い店が多いので大変入手しやすいです。なおベタ用としては一番粒が小さい商品になります。

必要な量だけ取り出せるのも便利ですし、また栄養バランスも大変良く、これだけでも充分に育てられます。

ちなみに当サイト管理人も愛用している商品です。これが最善といえますね。

 

・Tetra テトラベタ

テトラ ベタ6g

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こちらも愛用者が多いです。やや量が多いですが、チャック付きで袋が密封できるので安心感があります。中身はオレンジ色の小粒で、複数のベタを飼っている方にもオススメです。

6gと多めなので、4,5匹くらい飼っていてもかなり長くもちますし、熱帯魚店にはまず置いてある定番商品でもあります。

 

・乾燥赤虫

ヒカリ (Hikari) 乾燥 赤虫 5g

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これは蚊の幼虫をフリーズドライしたもので、魚だけでなく、さまざまな水生生物が好むエサです。

もちろんベタも大変好んで食べてくれます。高タンパクで、栄養価も高いので早く成長させるのに最適ですが、ただこれだけですと栄養が偏りますので、上記の人工のエサと併用して与えましょう。

ちなみに長くて上手く飲み込めない場合がありますので、長いものはハサミで1cm以下に切ってあげると食べ残しも出なくなります。

なお内容物は乾燥した小型のミミズなので、女性の方にはちょっと抵抗があるかもしれません。なので他の人工のエサだけをあげる方法もありますね。

 

また赤虫は生のエサです。どうしても飼育水を汚してしまう部分もあるので、極端に小さい水槽(1リットルなど)で飼っている場合はオススメしません。水量2リットル以下の水槽には水を汚しにくい、「ひかりベタ」などの人工エサを使用してください。

 

・冷凍赤虫

これは赤虫を生のまま冷凍パックした商品で、小さく小分けされています。ワイルドベタも喜んで食べてくれます。ただ1パックごとの量がやや多いのと、解凍して使用する必要があるので熱帯魚などの水生生物をたくさん飼育されている方でないと余ってしまうと思います。最高のエサではありますが、通常の改良品種ベタを1,2匹しか飼っていない方には不要です。

逆にワイルドベタにはほぼ必須のエサで、ビタミンを添加した商品もあり、熱帯魚店で販売されていますので興味のある方はどうぞ。

 

ベタ用エサの新製品が登場しました。

ヒカリ (Hikari) ひかり ベタ アドバンス 5g

新品価格
¥250から
(2017/10/22 10:46時点)

最近になって、キョーリンから新しく「ひかりベタ アドバンス」という商品がでました。今までの「ひかりベタ」をグレードアップした感じですね。

「ひかりベタ」と同じ粒の大きさで、より嗜好性を高めているそうで、5g入りです。特に良いところは、パッケージがチャック付きになり密封保存できるところですね。ただ少々高価なのがネックに感じます。

 

「ひかりベタ」を改良した上位品種のような感じで、なかなか好評なようです。筆者も今度購入してみたいと思いますが、通常のひかりベタでも充分よく食べますね。