ベタを買う前に、やっておきたい事

ベタが快適に住める環境を作ってから購入しましょう!

ベタを飼い慣れている方には何でもないことでも、ベタ初心者の方にはなかなか難しいこともあります。初めてベタを飼う方は、まずその前に水槽のセッティングを済ませましょう。

なぜかというと、いざベタを買ってから家で水槽に水を入れていっても、気温が高過ぎたりまたは低くては、水温差でベタは弱ってしまうからです。

 

まずは、ベタを購入する前に部屋のどこに水槽を置くか決め、置ける水槽のサイズも決めておきましょう。おすすめは30cm水槽です。

そして熱帯魚用の水槽用ヒーターもあらかじめ購入しておきましょう。これは熱帯魚店または大型のホームセンターの熱帯魚店でも購入できます。

ベタ用のエサも用意しておきましょう。とりあえず1種類、1袋で充分です。

 

ベタの購入日、または前日に水槽の水を入れておきましょう。

水を入れた新しい水槽

 

いざベタを購入する日、またはできれば前日に部屋に水槽を水で軽く洗ってからセットし、およそ水槽の半分くらいの量の水道水を入れておきます。もし金魚など、別の魚を飼っている水槽があるなら、その飼育水を1/4くらい入れておくと理想的ですね。バクテリアの多い水は重宝します。

水道水のカルキ抜きはその前か、まだ生体が入っていないので水槽に水を入れてからでもいいです。それから水槽用ヒーターをセットします。

水槽用ヒーターは、使用前に必ず取扱説明書をよく読んでください。ヒーターのコンセントはまだ入れないで、ヒーター本体を水槽に沈めてセットしてからコンセントを入れます。

 

ここでありがちなのが、ヒーターを水槽に入れる前にコンセントを入れてしまい、ヒーターを空焚きさせて壊してしまうこと。とくに小学生によるミスを聞いたことがあります。

ちなみに水槽用ヒーターは、水槽に水流が無くても使用可能です。水槽の水の中で横になっていれば大丈夫です。ちなみにサイト管理人はずっと水流なしで何年も使用しています。

 

稀に水槽内でヒーターを縦に設置する凄い方がいますが、あれはダメです。ヒーターには、温度センサー部分と加熱部分があり、なるべく水平で使用する設計になっています。

水槽の水の温度が26℃程度になれば、これでベタ購入の準備は完了です。

 

あらかじめ、どんな色合いでどんな種類のベタを飼育するか決めておくのも良い方法ですね。実際は店頭で目移りしてしまう部分もありますが、お好みのベタの色を決めておくことをオススメします。

 


ベタの購入時の注意点

ベタはなるべく若くて元気な固体を選びましょう。詳しくは別ページの「ベタを選ぶコツ」で解説しております。

最初は安いベタが一番です。価格が安い中で気に入った子を選んで下さい。そして、店員さんに「これを下さい。」と言えば、ベタを水ごと袋詰めしてくれます。

その際、このベタのいる水槽の水は非常に貴重です。熱帯魚店の水槽の水は、魚に最適な水質で、かつ有用なバクテリアがたくさんいます。

遠慮なく「袋の水は多めに下さい。」と言いましょう。この水はベタを快適に生かすための水です。全部残らず水槽に足すので、最低でもコップ2杯分は欲しいですね。多いほど良いです。

ベタを買ったら、寄り道せずにまっすぐ自宅へ帰りましょう。

 

ベタを買った初日は、エサをあげないで下さい。

ベタはお店の水槽から、あなたの家の水槽へ引越し、環境が変わります。

これは魚にとって多少のストレスがかかるので、すぐにエサをあげても消化不良の心配があります。なので当日はエサは無しが無難です。

ベタに限らず、魚は非常に飢えに強いので心配は無用です。健康なベタは最大1週間近くエサ無しでも生きられます。

 

 

水槽に入れる前に、「水あわせ」をしよう

ベタを購入して帰宅したら、さっそくベタを水槽に移すのですが、ベタがいる袋の水と水槽の水は水温、水質が異なります。

なので急に魚を水槽に移すと、急に水が変わったショックで多大なストレスを与えてしまいますし、最悪の場合はその日のうちに死なせてしまう恐れも。

そこで必要なのが、「水あわせ」です。これはベタのいる袋と水槽の水の温度と水質を徐々にあわせていく作業になります。慣れれば簡単です。

 

1、 まずはベタの入った袋をそのまま水槽の水に浮かべます。これは袋と水槽の水温を同じにする為です。だいたい10分以上浮かべます。

水槽にあらかじめヒーターをセットしておくのはこの為です。これで水温は26℃以上と、ベタに最適になりました。

2、 次にベタの入っている袋のクチを開けて、水槽の水をコップで少しずつ袋の中へ入れます。これも最低10分はかけて、水槽の水を足していきます。

ここでハーフムーンなどのショーベタであれば、30分くらいかけてじっくり行います。これでベタの袋の水が2~3倍になったら準備完了です。

3、 徐々に、ゆっくりと袋を水槽に沈め、袋の中に水槽の水を完全に取り込みます。水槽の中で袋のクチを下にし、ベタは水槽に残して袋だけを取り出します。

 

袋の水を全部水槽に入れ終えれば、これで水あわせ完了です。

 

ベタのお引越し終了。大事に育てましょう。

これでベタの購入、水槽への搬入も完了です。コラムにも書きましたが、初日はエサをあげないのがベストです。

ベタはまだ新しい環境に慣れませんので、人を見ても逃げる個体もいます。だいたい1週間くらいあればだいたいのベタは環境に慣れてくれます。

 

いよいよ新しいベタとの生活のスタートです。ベタを飼っていて1番ワクワクする瞬間かもしれません。ぜひ大事に育ててくださいね。なお最初の数日間は水槽の水が少し濁ったりしますが、これは水が新しく、水中のバクテリアが少ないと起きる現象です。魚にはとくに悪影響はありません。これもしばらくの日数放置しておけば透明に戻ります。

 

ヒーター等の電源は別系統で

ベタ飼育には水槽用ヒーターが必需品です。

時々ある事故として、他の電子機器を使用後についうっかり水槽用ヒーターのコンセントを抜いてしまい、長時間そのことに気が付かないで水温が低下してベタを死なせる事故があります。

これを防ぐ為に、ヒーターやエアーポンプは別系統、単独のコンセントで使用されることをオススメします。