ベタを選ぶコツ

ベタには、いろんな種類がありますが、まずは改良品種が無難です。

ベタ用のエサと水槽を購入したら、いよいよベタの購入です。

購入先にはベタ専門店か熱帯魚店、ペットショップの熱帯魚コーナー、または大型ホームセンターでも取り扱っているところがあります。

一番良いのは知識豊富なベタ専門店ですが、なかなか数が少ないです。おそらくは熱帯魚店で購入される方が多いかと思います。ホームセンターよりも熱帯魚を専門にあつかうお店がベストですね。

なるべく多くのベタを選べるほうが良いですし、初めてベタを飼育される方はまず、もっとも安価な「トラディショナル・ベタ」を飼われる事をオススメします。

 

別名「ベールテール」とも呼ばれるこの品種は、最も飼育が容易で丈夫です。人の手で品種改良を重ねただけあり、飼い易いだけでなく色も豊富で、さらに最も安価です。相場は1匹500円程度からです。

他には、「ワイルドベタ」といわれる野生種(ベタ・インベリスなど)もありますが、野生種は飼育が非常に難しいです。何年もベタ飼育を経験してからにしましょう。

 

まずは健康な個体を選ぶのがコツです。

ベタも生き物ですから、個体によりコンディションが異なります。まずはとにかく健康な個体を選びましょう。その上で好みの色や形、品種を決めるのがセオリーです。

健康なベタは、ヒレを常にパタパタさせて泳いでいます。人がそばにいると忙しく泳ぎ回るのが普通だと思います。逆に弱っている固体は水槽の底でジッとしていてヒレをあまり動かしません。

また、ヒレを全部たたんで動かない個体はかなり弱っています。衰弱していますのですぐに死なせてしまう可能性が高いです。そういったものは買わないのが懸命です。

活発に泳ぎ回っており、全身のヒレがピンと張っているのが、元気で若いベタです。また、静止時に「背ビレ」といって体の一番上に付いているヒレがしっかり上に向いて起きていると健康な個体といえます。さらに他のベタを見たらすぐにエラを開いてフレアリングする子が理想的ですね。

こういった若くて元気な個体ですと、少しでも長い期間元気に飼育できるので、できるだけそういった個体を選びましょう。

ちなみにお店によっては、お好みの品種、カラーのベタを取り寄せてくれるお店もあります。だいたいは海外からの入荷時期が決まっていますので、あらかじめ問い合わせておくのも良いですね。

 

良心的なお店ですと、取り寄せできるベタのメニュー表もあったりします。熱帯魚店はそれぞれいろんなお店があります。地元のお店はひととおりチェックしておくといいかもしれません。

 


ベタのヒレの図解

ベタのヒレ解説図

 

ベタは他の魚と同様に、ヒレの名称があるので覚えておくと便利かと思います。

まず上の図のAが「背びれ」です。漢字だと「背鰭」ですが、読みにくいのでひらがな表記で。

そしてBが「胸びれ」です。これは左右で対になっています。個体によっては透明なものや色が付いたもの、やや形が大きい物など、品種によってさまざまですね。

そしてCが「腹びれ」といいます。これも左右で2本ありますが、たまに左右の長さが不揃いの個体もいますし、体調が悪いとここに水カビが生えたりします。

そしてDは「尻びれ」といいます。ベタはこの部分が他の魚よりも大きく長いのが特徴ですね。

最後にEが「尾ひれ」といいます。この尾ひれの色合いや形、広がり方でかなり見栄えが変わります。このあたりも人によって好みが分かれますね。基本的にはここが長いほど価値があるベタだと思います。

 

ベタはヒレの形や色、希少価値で価格が決まります。

ベタは野生種の「ベタ・スプレンデンス」という品種の突然変異で様々な色や形が出来たといわれており、多種多様なバリエーションがあります。

その中でも、特に美しいベタほどレアで価格も高額になります。最初は安価な個体を飼育して練習し、飼うことに慣れてください。高価なベタはその後に買っても遅くはありません。

 

 

あくまで熱帯魚なので、購入は暖かい時期に行うほうが安全です。

ベタは低水温には弱いですので、なるべく春か夏に購入することをオススメします。暖かいほうが運搬時の水温が下がりにくいですし、魚の調子も良いですね。

また、ベタは「ワイルドベタ」という野生のベタ以外は、基本的に飼育方法は同じです。

通販でしか、なかなか買えない品種以外はできるだけ熱帯魚店などのお店で、直接見て気に入った個体を買われることをオススメします。

なぜかというと、ベタは同じ品種でも個体差があり、顔つき、体つきが微妙に異なりますので、やはり実物を見て選ぶ方が無難ですね。

しかし、せっかくお店で買った魚を、帰りに買い物などで真夏の車内で数十分放置したために、高温で魚を全滅させてしまう事例もあります。ベタを買ったら直ぐに家に帰るのが鉄則です。

 

最後は貴方のお好みの色、形で決めましょう。

貴方の好きなベタの色、ヒレの形は何でしょうか?これから飼って一緒に暮らすのですから、慎重に、お店でお好みのベタを見つけてみて下さい。

もし気に入った個体がいなければ、日を改めてまた来るか、他のお店を見て回りましょう。

これは素晴らしいベタとの出会いでもあります。じっくりと様々なベタを見ていき、貴方の感性にピンと来る、美しい、欲しいと思ってしまう個体を見つけたら、それこそがきっと今の貴方に適したベタなのだと思います。

また、尾ヒレが少し裂けた物や、少し色が悪い、ヒレが小さいなどの理由で通常より安くなっている場合もあります。

そういった「訳アリ」のベタも実は狙い目です。結構お得に買えることもあるのでオススメですよ。

またベタのメスも、オスよりはかなり安いですし、中にはオスに負けないくらい良い体色の個体もあります。飼い方は変わらないのでこれも狙い目でもありますよ。